プリンセスストロベリーの憂鬱
ドアの覗き穴から見ると、銀髪の頭が見えた。


「先生開けて〜」


朝からテンションの高い声で呼ばれた。


ドアを開けると、店長が立っていた。


背中には夏恵が背負われていた。


「夏恵!」

「家に帰るの嫌だって逃げ出して来たんだって」

「熱あるから。今日はここで寝かせておいて。店あるからまともに看病してやれないから」
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