プリンセスストロベリーの憂鬱
熱に浮かされているのかネガティブなことをよく喋る。


「誰もお前の代わりにはなれねぇよ。変なこと考えてないで苺でも食え。そんで薬飲んで寝ろ」


洗った苺を夏恵に見せると苺だぁと喜んだ。


「牛乳も入れて」

「OK。砂糖もいるか?」

「うん。苺の味を損なわないように少しだけ、低カロリーのやつね」

「普通のしかねぇよ」


少しだけでも夏恵が元気になったならそれで良い。
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