プリンセスストロベリーの憂鬱
「じいちゃんは私が女の子ってことが気に食わないの。
女の子は跡継げないから」

「にしても女孫は可愛いもんだろ」

「知らないよ〜、じいちゃんの考えなんて」


夏恵はそう言うとケーキをぱくぱく口に入れる。


「美味しい」

夏恵は完食すると満足したようだ。

「甘い物ものを食べると元気になるよね」

「大人みたいなこと言ってんな。

口にクリーム付いてるぞ」

夏恵はポケットから苺模様のハンカチを出すと上品に口を拭いた。
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