プリンセスストロベリーの憂鬱
「大好き」


ニッコリ笑ってくれた夏惠の顔は可愛いらしかった。

「私が大きくなったらお嫁さんになってあげるね」


ベターな台詞だが、純粋に嬉しかった。


「ありがとう」


と素直に返せた。



両親が迎えに来たときに、夏惠は帰りたくないと駄々をこねた。


智和くんと一緒にいたいと怒っていたが、従姉に嗜められて、帰ることになった。


「智和くんまたね」


何度も手を振って帰って行った。
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