プリンセスストロベリーの憂鬱
「そんなのおかしいって」

「ん〜、それ以上は教師も親戚も踏み込んじゃいけない領域だと思うよ」


夏恵は納得がいかないオレの唇を指で押さえた。

その仕種は、こ慣れている女みたいだった。


「大丈夫。私はケーキと苺があれば頑張れるから」


強い言葉を使っているが、家族から守ってもらえない不安はあるのだろう。

本当なら自分が守ってやると言いたいが、

たった今、教師と生徒だからと夏恵自信に一線を引かれてしまった。
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