プリンセスストロベリーの憂鬱
「これ、バイト先の店長からお前にって」

「わぁ、凄い。苺づくし」

ケーキを見て目を輝かせる夏恵と夏恵の顔にある痣は酷く違和感がある。


「ケーキの前に手当しないとな」

「いらない。ケーキが先」

「ダメだ。少し待ってろ」

湿布と消毒薬を持って戻ると夏恵はすでにケーキを食べていた。


「こら、仕方がないやつだな」


食べている夏恵の横に座ってこめかみに湿布を切って貼付けた。
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