プリンセスストロベリーの憂鬱
「どうしたんだ。転んだとかって言うのは通じないからな」


夏恵は大きくため息をつくとぼそぼそと話しはじめた。


「学校から帰ってきたら、琴弥が私の部屋を荒らしてたの。それを注意して部屋から追い出したら、ジジイが部屋に入ってきて、いきなり殴られた」


後ろからね。

と後付けした後、夏恵は2個目のケーキに手を伸ばした。


「腹が流石にたったから尻に蹴りくれて部屋から叩き出してやった」

「お前なぁ、向こうは老人だぞ」

「腰や脚じゃなかっただけでも有り難く思ってよ」
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