プリンセスストロベリーの憂鬱
「今日はもう寝ろ。疲れただろ」

「うん。おやすみなさい」

夏恵は目を閉じると直ぐに眠りについた。

小さな寝息だけが部屋に聞こえていた。

すぐにベッドの中で小さく丸くなってしまった。

まるで全身で淋しいと言っているように見えた。

頼って来てくれたこの場所でも夏恵には孤独だと無言で言われている感覚がした。
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