Alice in nightmare World
やっと追いついた。

私は息を切らしていた。マッドハッターは大きな古びた家の前で待ちぼうけていた。

何をしているのだろう。ここがマッドハッターの来たかった場所なのだろうか

「思い出したよアリス僕が来たかった場所。そして二度と来たくなかった場所」

「ここがそうなの?」

「そうさ、僕が住んでいた家さ」

「ここに住んでいたの?」

「そう」

マッドハッターは悲しそうとも寂しそうな顔とも見えた。

「ここで何するの?」

マッドハッターはじっとして立ち尽くす。私の声も聞こえてないようだ。
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