Alice in nightmare World
「もう大丈夫、そろそろ行こうかアリス」

「そう、次はどこに行くの?」

「もっと楽しい場所さ、私の本当に行きたい場所」

「ここは行きたい場所じゃなかったの?」

「いや、ここもそうだけど私の終わりはここじゃない」

そう言うと私達はこの家を出ることにした。閉まる木造のドアは寂しそうに軋む音がした。

「次はどこに行くの?」

「そうだね、次は1番行きたくて1番行きたくない場所」

「行きたいのに行きたくない場所?変なの、不思議な場所ね」

「そう、不思議な場所、でも行かないといけない」

「分かったわ、行きましょ、行き方は分かるの?」

「ああ、今の僕達なら行けるはず」
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