Alice in nightmare World
何をしよう。今なら何でも出来る。どんな事でも普段やりたい事は沢山あるのに今は思いつかない。

そうだ空を飛ぼう私はそう思った。大きな翼を想像する。すると純白でとても美しくとても大きな翼が私の背中に現れる。

背中でよく見えなのが残念だが首をひねって鏡で確認する。その姿はとても神々しくそれは天使にも見えた。

自分の姿が美しくみえた。私は気持ちを良くしてそのまま翼を広げて浮き上がる。

初めて飛ぶ世界は上手く飛べるだろうかと不安で精一杯だった。少し浮き上がっただけで直ぐに降りてきてしまった。

ドキドキと心臓が鼓動する。夢なのにこのリアルさが恐怖を演出する。

それでも私は飛びたかった。私は翼を大きく広げてまた飛び出した。お腹が凹む感覚はあるがさっきより余裕がある。部屋の天井に当たらないように高く想像する。気持ちが良い。

飛んでいる。私は部屋の中をパタパタと飛び回った。楽しい。

油断をした。スピードを出し過ぎてしまった。猛スピードで壁に激突。危ないと思い羽をしまう。

するとスルスルと羽は消えていき。私は真っ逆さまに落ちていく。

どうしよう。私は慌てて大きくてふかふかのベットを想像した。

それは勢い良く落下した私を優しく包んでくれた。助かった。

ハアハアと息が上がる。もう飛ぶのは辞めにしよう。
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