幻惑
翌日、私と翼は、やっと一つになった。

少し離れた街までドライブして。

手を繋いでレストランに入る。

向かい合ってランチを食べて。

私達は、熱い思いから逃れられなくなってしまう。
 
食事の後、私を熱く見る翼。
 
「翼君。」私の瞳も潤んでしまう。
 
「いい?」と聞かれて頷くと、翼はホテルに車を停めた。
 
< 72 / 263 >

この作品をシェア

pagetop