白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集
百目家 家族会議
私は百目 桃華(ひゃくめ ももか)。
もうすぐ高2。
最近、家族公認で十環(とわ)先輩と
付き合い始めました。
ある朝
百目家全員が朝ごはんのために
ダイニングに座っていると。
龍兄がこんなことを。
龍 「桃、十環が彼氏になったのにさ
『十環先輩』って呼ぶのはどうよ?
十環だってさ、
もう高校を卒業したんだぜ」
母 「彼女らしい呼び方ではないわね」
恋 「じゃあさ、俺たちで
どんな呼び方がいいか
考えてあげればいいじゃん」
母 「良いわね。
じゃあ『十環くん』は?」
桃 「それは嫌。
だって、結愛さんと
同じ呼び方になっちゃうから」
恋 「『十環っち』でいいじゃん。
かわいくない?」
桃 「恋兄と一緒の呼び方も、嫌!」