白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集

 強く言い放った俺の言葉に
 悲しげな表情を浮かべた小百合。


 無言のまま
 素直に靴を履いている。


 さすがに俺も
 言いすぎだったなって後悔。


 それなのに

『ごめん』の言葉が出てきてくれない。



 十環の家と写真館の間を通って
 俺は自分のバイクのところに来た。


 そして
 うつむいたまま
 俺についてきた小百合に、 
 ヘルメットを渡した。



    ☆小百合sideにつづく☆
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