白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集

恋の結末


 小百合の部屋の前。


 なんか
 すっげー緊張してきた。


 十環と桃からもらった
 ゲームソフトを胸に当て
 猛スピードで駆けている心臓を
 落ち着かせる。


 勇気を出して
 ようやくドアをノックした。



「小百合……俺だけど……」



 全く反応なし。


 もう一度ノックをしても
 何の返事もない。


 俺はゆっくりと
 小百合の部屋のドアを開けた。

< 217 / 337 >

この作品をシェア

pagetop