白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集

 だからさ。

 六花のそういうところ。

 可愛すぎだから!!


 
 そっけない態度から
 急に甘えてくる。


 俺が想像もしていない時に
 いきなり抱き着いてくる。


 そして
 極甘な声で
 俺のことを心配してくれる。



 計算じゃなくて
 無意識にしているところが
 六花の愛くるしいところで。

 心配でしょうがないところ。



 あ~! 

 もう!


 俺のいない明虹学園に通わすのが、
 すっげー心配。


 新学期が始まるまでに
 俺のお願いを
 六花に聞いてもらわなくては!!



 俺は
 六花のぬくもりを背中で感じながら
 ずっと練り続けてきた作戦を
 今、実行に移した。

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