白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集
「一颯っち、甘いもの好きだよね?」
「好きですけど」
「じゃあ、決まり!
お泊り用品とか
大量のお菓子を買い込んで、
俺の部屋で刺繍パーティーね」
「刺繍パーティーって……」
「想像しただけでゾクゾクしない?
絶対に楽しいじゃん。
一颯っちとおしゃべりしながら
刺繍パーティーしたら」
「まぁ。悪くないかも」
「そうと決まれば
取りあえず買い物だね。
俺が誘っちゃったし
お菓子とかお泊り用品とか
お兄さんが買ってあげるから」
「……ありがとうございます」
「その代わりさ……」