白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集

虎 「オイ! 笑うなよな」


桃 「かわいいじゃん、アハハ」


虎 「桃、かわいいとか言うな!」


恋 「俺もこれから
   『とらちゃん』って呼ぼうかな」


虎 「呼ぶな!」


母 「桃、あなたは
  『十環ちゃん』なんて呼んじゃダメよ。
   似合わないから」


桃 「そんなこと、
   言われなくてもわかっているよ……」


   その時。 

   お茶をすすりながらお父さんが。


父 「……『とう君』で
   ……いいんじゃないか?」


母 「オオー!!」


恋 「良いじゃん!」


龍 「悪くねえな。ナイス親父」


虎 「桃、ちょっと言ってみろよ」


桃 「……とう……くん」


龍 「良い!良い!それにしろよ、桃」


桃 「うん」


母 「鷹矢さん、さすがね」

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