白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集
「これって……もしかして」
「小学校1年の時の、十環の写真だ」
ひゃ~!!
十環先輩、すっごく可愛い!!!!
テレビに出ている子役も
嫉妬しちゃうくらい
目が大きくて可愛すぎ!!!!
そのうえ
すっごく純粋な笑顔!!!!
欲しい! 欲しい!
この写真、絶対に欲しい!!!!
「龍兄……
やってあげても……いいけど」
「桃、本当か?」
「その代わり
私がその女の子に声をかけたら
絶対にちょうだいよ。
十環先輩の写真」
「おう」
龍兄の恋の手助けなんて
絶対にしないって思っていたけど。
最大級のご褒美につられ
引き受けてしまった。
まさか……
十環先輩の子供の頃の写真に
つられるなんて……
どれだけ私って
十環先輩のことが好きなんだか……
☆END☆
いよいよ次の朝
龍兄の好きな子に
私が声をかけることに。
どんな子なんだか。
龍兄の心をガバっと
わし掴みにした女の子は。
実行編につづく……