からふる。~第5話~
無事お会計も済み、寮から持参してきた自転車のかごに袋を、荷台には段ボールを乗せ、白鳥先輩が押す。



「頑張れ頑張れ、澪先輩!フレッフレッ澪先輩!」


「凜くんはもうちょっと力つけようか?」


「えぇ~やだぁ。僕は頼りにされるより頼りにしたい。お嫁さんにするならさあやちゃんくらい可愛くて沼口さんくらい強い人がいい!」


「か、か、可愛い...」


「うん、可愛い。さあやちゃん可愛いっ!」



荷物を下ろしてまた私の腰に抱きつく黄海くん。


この子、本当に同級生?


私、お母さんかお姉さんみたい。



「凜くん、お菓子没収するよ」


「それはいやなのでぇ、もっちまぁす」



と言ったその時。


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