ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
「なーんだ、どっかのヤンキー女かと思ったらただのイモっ子じゃん!」



イモっ子……?!



「リュウヤにお金でも貢いでんの?」


お金ってなに?!


「そんなこと……!」





「あ!体か!手早いもんね~手マンうまいっしょ!あたしもアレにはびっくりしたの」


なにを言っているのか分からない。
反応が出来ない。



「にしてもリュウヤの許容範囲には驚いた、あんたに手出してるなんて」



「……っ」



「あ、ごめんごめん。バカにしてるんじゃないの」



フフっと微笑む。




「中にリュウヤいるんだよね、じゃあね~」




あたしの肩をポンと叩いて、ミカは生徒指導室の中に入っていった。






「……はぁ……」


何も言えなかった。



リュウヤやっぱりあの子とヤったことあるんだ…




"あー、んーまあ、友達かな。あいつも"


今は友達なのかな。





あーーー!もう!
そんな事どうでもいいや!



あたしは考えることをやめて教室に戻ることにした。



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