ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
「大野くんなんだけどさ!」
ダイくん?
「ぜっっっっっったい、マリに゛ほのじ゛だよ」
ほのじ???????
「……」
「……」
「え?」
「え?じゃないよ!どんな鈍感なの?!」
いやいや、ほの字って惚れてるってこと?!
「ないないないないない!」
「あたし全然喋ったことないし、そんな感じでもないじゃん!」
「客観的にみたらバレバレなの。昨日だってわざわざ保健室まで来たんだよ?」
「耳に挟んだら来たくなっちゃったとかじゃないの?」
「なにその理由!ないない!絶対気になってるって!」
ありえない。
喋り始めたの最近だよ?
クラスにいるだけで喋りもしない
こんな下の下の女を好きになる男なんていないに決まってる!
リサの目は節穴だ!