ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
「まあ、信じないなら別にいいけど」
リサはフンっと鼻息を出しながら離れる。
「大体、根拠とかないでしょ?」
「女の勘よ!」
ニコッと笑う。
「あたしも女なんですけど…」
「マリの女の勘はにぶにぶすぎて、ダメってことで」
ひどい!!
リサに一突き入れる。
「いて!もーそんな怒んないで♪」
「にぶにぶじゃないもん!」
「まあ、そうゆうことにしといてやるか…あたしの女の勘は結構当たるんだけどなぁ」
「あーはいはい」
ふとダイくんが視界に入ると向こうもこちらを見ていた。
すぐにダイくんのほうから目を逸らした。
「…ほらね」
好きだったら微笑むくらいしないかな?
キーンコーンカーンコーン
「あ、ホームルーム始まる。席戻るね!」
リサは手を振りながら2列離れた席に座る。