ヤンキーとあたしと嘔吐～君に贈る物語～

「…………はい？」






「なななななななななんで？！？！」

なんで急に？！
も、もしかしてリュウヤあたしのこと……





「別にお前のこと好きとかじゃねぇけど」


おい。
はっきりいうな。


「好きじゃないならなんで？」

「いや、好きじゃないは嘘だけどよ」



嘘？？？？？


「お前、俺の事避けたり怖がったりしないだろ？」

「んー、まあ確かに」


キスやハグされたり見た目は怖いけど、話してみたら話通じるし優しいとこもあるしな～



「それだったら別にあたしじゃなくて、他にいるでしょ？」

さっきの子だって……




「んーそれがいねぇんだよなー不良同士が付き合うとそれこそ先生らに目つけられるし」



「まあ、確かに」

セットでいたらあたしらもビクビクしちゃうな。



「それに、俺も女は今いらないんだよ。めんどくせぇし、お前はお前で男に触れたくないし彼氏いらねーんだろ？」



「彼氏いらない。どうせ触れないし」

……ユウキのこともあったし。