ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―
午前中の授業が終わり、あっという間に昼休み。
朝、ミリヤから感じた妙な気配は気のせいだったのだと、無理矢理思い込ませて碧・道隆と共に中庭で昼食をとる。
「しっかしかわいいなぁ〜転校生の荒牧さんっ」
焼そばパン片手に道隆が語り始めた。
「突然クラスにやってきた美少女荒牧美梨弥!!
あぁ…なんかいいなぁ…
そう思うだろ?碧ぃ〜!」
「別に、どうでもいい」
熱弁する道隆を軽くあしらうと、碧は零次に話し掛けた。
「お前…朝から顔怖いぞ…
どうかしたのか?」
「いや、大したことじゃない…」
「なら良いけどな…」
そう、大したことじゃない。
ただの勘違い。
なぜだかそう思いたかった。
一方でミリヤのあの眼差しが忘れられない。
――俺、変だな
暗い気持ちを払拭するかのごとく、首を左右に振ると、空を見上げる。
雲一つない。
みごとな青空だった。
「零次君っ!」
「おわっ!!?」
突然目の前に人が現れた。
「ごめん!脅かしちゃったね…」
「東か…いや、大丈夫だ」
そこには桜子と夏希そして…
ミリヤがいた…