ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―
なぜ荒牧美梨弥がここに――?
「荒牧サンじゃん!あ〜桜子ちゃんや赤西と仲良くなったわけね」
道隆が零次の疑問を解決してくれた。
桜子が微笑む。
「うんっ♪せっかくだから一緒にご飯食べようってなって…ねっ、ミリヤちゃん♪」
「えぇ、1人で食べなきゃいけないかと思ってたところだったし…」
ミリヤは小さく口を動かした。
見た目どおり、おとなしい少女に見えた。
「ミリヤ、一応紹介しとくと、あのバカが田辺道隆で隣の茶髪の見た目ヤンキーが和田碧、それと一番まともそうなのが白鳥零次」
夏希が一人一人を指しながらミリヤに紹介する。
ミリヤは夏希の言ったとおりに名前を復唱した。
「おい、赤西!バカってなんだ!?バカって!!」
ギャーギャー騒ぐ道隆。
「ヤンキーってな…俺一応優等生だぜ」
冷静に切り返す碧。
夏希は軽く鼻で笑うと、手を腰に当て仁王立ちした。
「あたしは事実しか言ってませ〜ん」
「俺そんなバカじゃねーぞ!」
「はんっ、あんたがバカじゃなかったら誰がバカなのよ。補習の常連客が」
「んだとコラ!!」
「何よ!」