ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―


なぜ荒牧美梨弥がここに――?


「荒牧サンじゃん!あ〜桜子ちゃんや赤西と仲良くなったわけね」


道隆が零次の疑問を解決してくれた。

桜子が微笑む。


「うんっ♪せっかくだから一緒にご飯食べようってなって…ねっ、ミリヤちゃん♪」

「えぇ、1人で食べなきゃいけないかと思ってたところだったし…」


ミリヤは小さく口を動かした。

見た目どおり、おとなしい少女に見えた。


「ミリヤ、一応紹介しとくと、あのバカが田辺道隆で隣の茶髪の見た目ヤンキーが和田碧、それと一番まともそうなのが白鳥零次」


夏希が一人一人を指しながらミリヤに紹介する。
ミリヤは夏希の言ったとおりに名前を復唱した。


「おい、赤西!バカってなんだ!?バカって!!」


ギャーギャー騒ぐ道隆。


「ヤンキーってな…俺一応優等生だぜ」


冷静に切り返す碧。


夏希は軽く鼻で笑うと、手を腰に当て仁王立ちした。


「あたしは事実しか言ってませ〜ん」

「俺そんなバカじゃねーぞ!」

「はんっ、あんたがバカじゃなかったら誰がバカなのよ。補習の常連客が」

「んだとコラ!!」

「何よ!」






< 11 / 71 >

この作品をシェア

pagetop