ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―

日常と非日常の境目

ありきたりな日常



「零次!早く起きなさい!!」


朝早くから響く母“美宇”の声。

零次はイライラとしながら目覚まし時計をつかむ。

――あんのクソババァ…

心の中でつぶやくと衝撃のものが目に入った。


7:40


「……」

じっと文字盤を見つめる。
そして……


「…だあああぁぁ!!遅刻じゃねーか!!!」

零次はマッハで着替えた。

8時までには家を出なければ自転車で15分かかる学校に間に合わない。

正確には20分までに行けば良いのだが、そんなギリギリな行動はなるべく避けたい。



カバンを持ち、一気にかいだんを駆け降りる。

すると、目の前に何かが飛び出してきた。


「零次〜おっはようさ〜ん♪」


自分の前に突如あらわれたその男をジャンプで飛び越え、ついでに頭を踏みつけ、リビングへ向かう。


「…零次、てめぇ…俺を軽くスルーしやがって…頭痛い…」


「突然現れるな、バカ兄貴」


それだけ言い放つと零次は席につき、一気に食パン目玉焼き、サラダを食べる。

かかった時間およそ3分。




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