ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―


零次は真剣、且つ険しい表情で、話を聞く。

ミリヤはさらに続ける。


「術師にはいくつかの種類がある。

戦闘を専門とし、浄化を苦手とする“暗術師”

浄化及び回復や成仏が専門である“守護師”

そして、両方の能力をバランスよく持っている“封印師”」



といっても回復は苦手だがな、それだけ付け加えて一度言葉を止めた。



「それで…俺はその封印師になったと?」


「まぁそういう事だ」


ポケットの中からさっきの紅色の玉を取り出す。


「これは、霊玉といって封印師の力の源だ。
これを使い、霊力を解放して封印師化する。

基本的に術師の血を引き継いでいると、術師となる。
しかし、ごく稀に強い霊力を持つ人間は、術師との接触によって、力が覚醒する。

お前はどっちかわからないがな」


非現実的な話だ。

だが、筋は通っている。

信じられないことだが、信じるしかない。

……現に自分は封印師となったのだから―――


「そして、悪霊を浄化したり、現世に居すぎたせいで妖怪となった悪霊を消滅させる為の術師達の組織―――それが霊会だ」






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