ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―
そんな話し聞いたことがない。
確かに竜次は「協会の集まりが…」とか「会費払わねぇと…」などと時々口走っていた。
しかし、それと霊会とが繋がっていたなんて。
「霊会は神社寺院協会から支援を受ける代わりに、神社や寺院にくる除霊依頼を行ったり、そこに集まってくる悪霊を除霊してくれる。
お互いがお互いのために働いてんだよ」
「ふぅん……」
なんとも突拍子のない話だ。
知らないところで霊会を支援し、気付かないうちに霊会に守られている。
「そんな関係だったなんてな」
「知らなくて当たり前だ。話してないからな。
あのアパートは、ちょっと土地を使って儲けようとしたついでに、2部屋貸したって訳だ」
ついでかよ!!
という零次のツッコミをスルーしてさらに竜次は続けた。
「ま、お前も頑張れや。新人封印師君」
ぽんっと頭を叩かれる。
また、驚いてしまう零次。
竜次は笑いながら話した。
「霊力の波長でわかる。
封印師の波長に変わってるな。
ま、お前なら大丈夫だろ」
ニカッと笑うと、いってらっしゃ〜いと呑気に言った。