ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―
はぁ…呆れたヤツだ。
机にぶつかった道隆は、一瞬動きが止まったがすぐに起き上がり手を握り締めて騒ぎだした。
「キサマモテるくせに…
だいたいお前と碧は…フギャっ」
突然道隆が前に倒れ、そこには誰かの足があった。
「よ、朝っぱらから元気だな。道隆〜」
そこには碧がいた。
どうやら道隆を蹴ったらしい。
「おはよ、碧。
髪切ったのか?」
零次は碧のツンツンと立った髪を見て言った。
昨日まではパーマだったはずだ。
少し短くなった髪は、適度に立っており碧の整った顔立ちに合っていた。
「まぁな」
手で軽く髪を触る碧。
どうやら髪型を気に入ってるらしい。
顔が笑っていた。
しかし、少しすると不思議そうな顔をして零次を見つめ始めた。
「な、なんだよ」
不思議な視線に混乱する。
「いや、なんとなく、零次も雰囲気が変わった気がしただけだ」
「は?俺は何も変わってねぇよ」
「そうだよな…」
不思議そうに頭を傾げながら、自分の席に向かった。