碧花の結晶




お昼を食べたあとも、私・ミラ・シーナでずっと喋った。




「ねえ、やっぱりシーナってラルクのことが好きなんでしょ?」





「…ぶっ、ぶはぁっ!!



そ、そそそんなことないよ!」





「「ふぅ〜ん?」」






私とミラはニヤニヤとシーナを見た。

シーナはすごく焦っていて、「違う違う!」と言っているけど──顔が真っ赤っかだ。






「もう!やめてよ…


私だって、わかんないんだもん…」




予想を反してシーナが大人しくなった。
どうやら本気で恋をしているらしい…



「もしかして、男の人を好きになるのって初めて?」




「……」





沈黙は、肯定だと受け取っていいのかな…?





これはとても意外だった。

あんなに一瞬で一目惚れするんだから、もっと恋を経験しているのかと思っていたから。





「2人はどうなの?

好きな人とか…」




シーナが私たちに聞いてきた。
でも、相手が悪かったわね…




「私は恋愛なんてしたことないですね〜」



「私も。 1度してみたいよねぇ…」











「…君たちに聞いた私が悪かったよ。」





あんな美男子、 攻略難しそうだよ…

恋愛経験ゼロのシーナに、ラルクを落とすことが出来るの?






そして、この後もずっと恋愛話に花を咲かせていたのだった。








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