リセットボタン
この世界は前のあなたのいたような生ぬるい世界ではありません。人を襲う妖怪がうろうろしているそんな世界です。」
「妖怪?!そんなのみたことないよ!誰かの作り話で漫画やアニメにしか出てこないものじゃないの?!」
(妖怪と私の何が関係性あるの?
と、いうか・・・エルも・・・よ)「妖怪ではありませんよ、私は使い魔です。妖怪とはまた別の生き物になります」
「心読めるの?」
「いえ、顔に書いておりました」
私は顔を拭った。
「え!うそ?」
「・・・冗談です」
それからエルと蓮花は歩きながら話をした。
蓮花をここに選んだ理由、そして蓮花に求めていること。
エルは答えた。
「私には1人のパートナーがいたんです。とても大事な方でした。」
そういうと淡々と話しを進めた。
(今まで何百年もの間、エルとパートナーだった人がいた。
2人でこの世界を守ってきたという。
しかし、そのパートナーは妖怪に焼かれ、エルのみを生かして死んだという。
パートナーと「私が死んだら新たなパートナーを自分で選び、育て、この世界を救ってほしい」と約束したということ。)
魔法少女とは死んだ人間を新たな世界に呼び、契約を交わす。
それが「リセットボタン」
リセットボタンを押した蓮花は魔法少女になる契約をしたということだった。
「私が・・・魔法少女?」