リセットボタン
私の運動神経は生まれ変わっても一緒のようだ。
「運動も勉強も下の下でしたから」
はははっと愛想笑いをするエル。
すると首になにかネックレスのようなものがあるのに気が付いた。
「エル、これは?」
水色のちいさくきれいな石をエルに向けた。
「それは蓮花さんが変身するときに使う大切な魔法石です。それを使って変身しますよ。」
「変身はどうやって?」
「・・・さぁ、行きましょう。」
(無視か!!)
心の中で蓮花はつぶやいた。
エルは蓮花の手をとり、魔法を使ってワープした。
ついた場所は大きな町。
見たこともない大きな城、そしてたくさんの人たちがにぎわっていた。
「ここはメルルというこの国で一番大きな町になります。ぜひ、会わせたい人がいるので一緒に行きましょう。」
そういうと蓮花の手を引いて城の中に入った。
「エル様、お待ちしておりました。ミクロさまがお待ちです。」
こちらへ、と黒い服装の執事さんが案内してくれた
(エルって何者?こんな大きなお城の人と知り合いだなんて)
屋敷の中を10分ほど歩くと大きな扉が出てきた。
(こんなに歩く家があるとは・・・)
「ミクロ様、エル・アリーナでございます。お通し願いたい」
エルがそういうと扉が開いた。
開いた途端に「エルちゃーーーん」という声とともにエルは姿を消した。