桜舞う下で、君に誓いを~恋した神様~
それから、ライヤ様と会うようになって……ライヤ様の両親とも仲良くなって……それで、ライヤ様から告白されて、私たちは恋人になったんだよね。

「もうそんなに経つんですね……」

「……そうだね」

「……あの、ちょっとよろしいですか?」

私たちが会話をしてると、私たちの目の前に男の子の神様が現れる。

「あなたは、誰ですか?」

ライヤ様が問いかけても、男の子はそれ以上何も話さない。

「君が……今回の騒ぎを起こしたやつか?」

男の子の後ろから、また別の男性の神様が姿を現した。

「今回の騒ぎ?」

私は、男性の言葉に首を傾げる。

「神様が次々と姿を消すっていう騒ぎだ。こいつは、逃げてきた1人だ。こいつは、お前に攫われたと言う……」

ライヤ様をじっと見つめて、男性は言った。

「ま、待ってください!ライヤ様は、そんなことをするはずが……」

私が否定しようとすると、ライヤ様は私の前に立つ。

「……そうです。僕が騒ぎを起こしました」

「え……」

「そうか。詳しく話を聞かせてもらおう……」

男性はそう言って、ライヤ様を連れて行こうとした。

「ライヤ様!どうして否定しないのですか!」

ライヤ様に問いかけても、ライヤ様はこちらを見ずに男性に向かって歩いていく。

「ライヤ様っ!」
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