桜舞う下で、君に誓いを～恋した神様～
「あ、あった……」

私は、深いため息を吐く。筆記試験がどうなるか心配だったけど、上手く出来たみたい。

「ほのか！ほのか！」

封筒を持った葵が、私に近づいた。

「寮ね。私と同じ部屋だって！」

あ、そっか……この魔法学校、全寮制だっけ。

「やった！」

私と葵は、笑い合う。私も受験票を持って、先生のところに行った。

「合格おめでとうございます。天火さん。入学までに揃えて欲しいことがあるんだ」

そう言って、先生は私に赤いラインの付いたケープを渡す。

「入学までに必要なものは、全部魔法街って場所に売っている。その魔法街は、魔法使い見習い以上の称号を持つ人しか入れなくて、魔法街に入るときは、このケープを着てって。これは、制服でもあるから初日は、持ってくるのを忘れないようにね」

そう言って、先生は微笑んだ。



今日は、魔法学校入学式。私は、寮に入る。すでに、葵は魔法学校の制服を着ていた。

フード付きの、ふくらはぎまでかかる黒いローブを羽織っていて、その上には赤いラインの付いた黒いケープを付けている。白いシャツに付いてる黄色い飾りの付いた赤いリボンが、良く似合っている。

腰には、大きな白いリボンが巻かれていた。

「……さぁ、ほのかも着替えて！」

「分かった」

私は、洋服から制服に着替える。
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