桃の華〜溺愛イケメン社長〜
「良かった、良かったですね」
本当に見つかって良かった。
「本当にありがとう。お兄さんもありがとうございました」
桃田さんのおかげだ。
私だったら、紙袋まで頭が回らなかった。
「お嬢さん、これ少ないけど」
そう言って、お婆さんは見つかったばかりの財布からお金を取り出して私に差し出してきた。
「い、いらないです。困ったときはお互いさまです」
よくおばあちゃんが“困ったときはお互いさまだ”って言っていた。
私もその通りだと思う。
「でも私の気持ちが…」
「気にしないでください。無事に見つかって良かったです」
「お嬢さんのおかげよ。本当にありがとう」
お婆さんは何度もお礼を言って、帰って行った。
「良かったね、見つかって」
「はいっ!ありがとうございました」
「華ちゃんのアシストがあったからだよ」
は、華ちゃん!!
私の名前、しかも下の名前を呼ばれるなんて。
どうしよう。嬉しい。
「ん?どうかした」
そう言いながら、桃田さんの顔が私に近づいて覗き込まれる。
「え、あ…」
固まってしまって何も言葉に出来ない。
それどころか、ドキドキしすぎて心臓が口から飛び出してきそうだよ。
「可愛いな」
そう言って、私の頭を撫でてくる。
もうダメ…何が何がわからない。
心臓だけじゃく、全ての内臓がおかしいよ。
「送っていくよ」
桃田さんに腕を引っ張られて、道路脇に止めてあった車に乗せられた。
「シートベルト締めるね」
運転席に乗り込んだ桃田さんは助手席に座る私の前に体を乗り出し、シートベルトを締めてくれる。
もう、さっきからドキドキしぱなしだ。
絶対、桃田さんにも気付かれてるよ。
「華ちゃん、彼氏とかいるの?」
「い、いません」
「えー可愛いからモテるでしょ?」
「全然、モテないです」
また可愛いって言われた。
桃田さんは子ども扱いしているんだろうけど、私は翻弄されてます。
本当に見つかって良かった。
「本当にありがとう。お兄さんもありがとうございました」
桃田さんのおかげだ。
私だったら、紙袋まで頭が回らなかった。
「お嬢さん、これ少ないけど」
そう言って、お婆さんは見つかったばかりの財布からお金を取り出して私に差し出してきた。
「い、いらないです。困ったときはお互いさまです」
よくおばあちゃんが“困ったときはお互いさまだ”って言っていた。
私もその通りだと思う。
「でも私の気持ちが…」
「気にしないでください。無事に見つかって良かったです」
「お嬢さんのおかげよ。本当にありがとう」
お婆さんは何度もお礼を言って、帰って行った。
「良かったね、見つかって」
「はいっ!ありがとうございました」
「華ちゃんのアシストがあったからだよ」
は、華ちゃん!!
私の名前、しかも下の名前を呼ばれるなんて。
どうしよう。嬉しい。
「ん?どうかした」
そう言いながら、桃田さんの顔が私に近づいて覗き込まれる。
「え、あ…」
固まってしまって何も言葉に出来ない。
それどころか、ドキドキしすぎて心臓が口から飛び出してきそうだよ。
「可愛いな」
そう言って、私の頭を撫でてくる。
もうダメ…何が何がわからない。
心臓だけじゃく、全ての内臓がおかしいよ。
「送っていくよ」
桃田さんに腕を引っ張られて、道路脇に止めてあった車に乗せられた。
「シートベルト締めるね」
運転席に乗り込んだ桃田さんは助手席に座る私の前に体を乗り出し、シートベルトを締めてくれる。
もう、さっきからドキドキしぱなしだ。
絶対、桃田さんにも気付かれてるよ。
「華ちゃん、彼氏とかいるの?」
「い、いません」
「えー可愛いからモテるでしょ?」
「全然、モテないです」
また可愛いって言われた。
桃田さんは子ども扱いしているんだろうけど、私は翻弄されてます。