桃の華〜溺愛イケメン社長〜
食事を終え、桃田さんに車で送ってもらい家の近くまで帰ってきた。

「ありがとうございます」

「華ちゃん、また連絡するね。勉強頑張って」

シートベルトを外してくれて、桃田さんが私の頭を撫でて、優しく言ってくれる。

「は、はいっ!」

やっぱりまだまだドキドキするな。

「桃田さんもお仕事頑張ってください」

「華ちゃんは、おじさんをドキドキさせる天才だな」

え?桃田さんがドキドキしてるの?
それも、私がドキドキさせてるの?

「わ、私も桃田さんといるとドキドキしっぱなしで、やばいです」

「可愛いな、もう」

そう言いながら、桃田さんは私の右手を掴みギュッと握る。

「あー、帰したくないな。でも女子高生を遅くまで連れ回せないよね。あと5分だけね」

そうして5分後 
私は車を降りて、帰って行った。

今日、一日の出来事が信じられない。
だけど、右手に残った桃田さんの温もりが夢じゃないと教えてくれる。

人生、初のカレシ。
それもすごく素敵な人。

ドキドキだけじゃなく、ワクワク、フワフワしちゃう。

あー、早くまた会えないかな?
社長さんだしきっと忙しいよね。

また連絡するって言ってくれていたけど、待ち遠しいよ。





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