桃の華〜溺愛イケメン社長〜
「華さんは恐ろしいほど純粋ですね。社長はヤリたいのを我慢して眠れなかったって事ですよ」

「え、ええー!」

マキノさんがそんな事を言うから大声を出しちゃった。

桃田さんが起きてしまったんじゃないかと、桃田さんを見たけど、眠ったままだった。

「大声出して、ごめんなさい」

「いえ」

「あの…」

恥ずかしいけど、どうしてもマキノさんに聞きたいことがある。

「どうしたんですか?」

「初めてって、その…どうしたら…」

やっぱり恥ずかしくてこれ以上は聞けない。

だけど、今まであまり考えたことがなかったけど、昨日の夜そうなってたかもしれなくて、どう言うふうにすればいいのか知りたかった。

「社長に任せておけば大丈夫ですよ」

「はい」

桃田さんなら、きっと優しくリードしてくれると思う。

いつかその日が来たら、全てを桃田さんに委ねたい。


「社長、華さんが倒れたと連絡したら、すごく慌てて沖縄まで飛んできたんです。華さんが目覚めるまでずっと手を握って、とても心配してました」

病院で目覚める前に夢だと思っていたのは、もしかしたら夢じゃなかったのかもしれない。

あの時も寝ぼけていたけど、桃田さんの温もりを感じた。

「社長と付き合っていたらいろいろな事が起こると思いますが、華さんならきっと乗り越えていけると、私は思います」

「ありがとうございます」

マキノさんはいつも私を支えてくれているような気がする。

クールで冷静で、だけどすごく心の温かい人だと思う。

「私、強くなります!桃田さんに相応しい女性になれるように」

桃田さんに似合う女性になりたいと、メイクを頑張ったりしていた。

外見を磨くことも大事だと思うけど、内面を磨くことはもっと大事なんだと知ったよ。

何があっても桃田さんと一緒にいられるように、強くなろう!

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