桃の華〜溺愛イケメン社長〜
幸せです
沖縄から帰ってきて、ひと月が過ぎた頃。
アヤミンさんの不倫スキャンダルが世間を賑わせていた。
CMもドラマの仕事も全てなくなってしまったとニュース番組で放送されていた。
私の桃田さんが抱き合っている写真が出回ることはなかったけど、スキャンダルって本当に怖い。
一瞬で、大切なものも今まで努力してきたことも全て失ってしまう。
「華ちゃん、来週の土曜なんだけど」
「来週の土曜ですか?」
バイト終わりに迎えに来てくれた桃田さんが、私のシートベルトを締めるなり話し出した。
シートベルトくらい自分で締められって言ったことがあるんだけど、桃田さんは自分がやるって言ってくれて、ずっと締める時も外す時もしてくれる。
「同窓会があるんだ」
「同窓会ですか?」
まだ高校生の私は一度も同窓会へ行ったことがない。
中学校の時の同級生とは夏休みに集まったりはあるけど、同窓会って言えるほどの物じゃないよね。
「華ちゃんも一緒に行こう」
「え?」
桃田さんの同窓会に、私も!?
「毎年この忙しい師走の時期に大学の友人たちで集まるんだけどね」
桃田さんの友人に会ってみたいなぁ。
大学生の桃田さんってどんなんだったんだろう。
「みんなも彼女や奥さん連れてくるから、華ちゃんも来てよ」
「はいっ」
そうして私は桃田さんの同窓会に行くことになり、その時に着ていくドレスを桃田さんと買いに来た。
私がいつも買い物に行くショップとは全然違う雰囲気のお店だ。
「好きなものを選ぶといいよ」
そう言われても沢山ありすぎて困っちゃうよ。
店員さんに勧められて何着が鏡に合わせてみるけど、花柄のワンピースは派手すぎて、タイトな黒のワンピースは大人すぎて似合わない。
「気にいるのない?」
「いえ、どれも素敵なんですけど、自分には似合わない気がして」
「華ちゃんならどれを着ても可愛いに決まってるよ」
店員さんが聞いているのに、桃田さんは平気で甘い言葉を言ってくれる。
そして、桃田さんも一緒に洋服を選んでくれる。
「これ、どうかな?」
そう言って、白いワンピースを私に当ててくれる。
「着てみていいですか?」
アヤミンさんの不倫スキャンダルが世間を賑わせていた。
CMもドラマの仕事も全てなくなってしまったとニュース番組で放送されていた。
私の桃田さんが抱き合っている写真が出回ることはなかったけど、スキャンダルって本当に怖い。
一瞬で、大切なものも今まで努力してきたことも全て失ってしまう。
「華ちゃん、来週の土曜なんだけど」
「来週の土曜ですか?」
バイト終わりに迎えに来てくれた桃田さんが、私のシートベルトを締めるなり話し出した。
シートベルトくらい自分で締められって言ったことがあるんだけど、桃田さんは自分がやるって言ってくれて、ずっと締める時も外す時もしてくれる。
「同窓会があるんだ」
「同窓会ですか?」
まだ高校生の私は一度も同窓会へ行ったことがない。
中学校の時の同級生とは夏休みに集まったりはあるけど、同窓会って言えるほどの物じゃないよね。
「華ちゃんも一緒に行こう」
「え?」
桃田さんの同窓会に、私も!?
「毎年この忙しい師走の時期に大学の友人たちで集まるんだけどね」
桃田さんの友人に会ってみたいなぁ。
大学生の桃田さんってどんなんだったんだろう。
「みんなも彼女や奥さん連れてくるから、華ちゃんも来てよ」
「はいっ」
そうして私は桃田さんの同窓会に行くことになり、その時に着ていくドレスを桃田さんと買いに来た。
私がいつも買い物に行くショップとは全然違う雰囲気のお店だ。
「好きなものを選ぶといいよ」
そう言われても沢山ありすぎて困っちゃうよ。
店員さんに勧められて何着が鏡に合わせてみるけど、花柄のワンピースは派手すぎて、タイトな黒のワンピースは大人すぎて似合わない。
「気にいるのない?」
「いえ、どれも素敵なんですけど、自分には似合わない気がして」
「華ちゃんならどれを着ても可愛いに決まってるよ」
店員さんが聞いているのに、桃田さんは平気で甘い言葉を言ってくれる。
そして、桃田さんも一緒に洋服を選んでくれる。
「これ、どうかな?」
そう言って、白いワンピースを私に当ててくれる。
「着てみていいですか?」