桃の華〜溺愛イケメン社長〜
試着室で桃田さんの選んでくれたワンピースを着てみたけど、背中のチャックがあと少し閉められない。
どうしよう。
試着室のカーテンから顔だけ出して、店員さんに閉めてもらおうとした。
「どうしたの?」
私に真っ先に気づいたのは店員さんじゃなく、桃田さんだった。
「えっと、背中のチャックが…」
「俺が閉めてあげる」
えー!
桃田さんはカーテンの中へと入って来て、私に背中を向かせる。
そして、ゆっくりと背中のチャックを閉めてくれる。
私は微かに触れる桃田さんの指と、密室のこの状況にドキドキが止まらないよ。
それなのに、チャック閉め終えた桃田さんは首筋に唇を這わす。
「も、桃田さん」
「ごめん、すごく可愛いから抑えられない」
そんな事を言う桃田さんにこのままどうなってもいいかなって思わされた。
だけど、ここは試着室で、カーテンの向こうには店員さんがいる。
「桃田さん、早く出ないと店員さんが…」
「そうだね」
そう言って、桃田さんは私から離れてカーテンを開ける。
「すごくお似合いですね」
店員さんがそう言ってくれて、桃田さんはこのワンピースに合った上着と靴とバックを買ってくれた。
「桃田さん、こんなに沢山ありがとうございます」
車に乗るなり桃田さんにお礼を言う。
「アクセサリーも買っても良かったんだけど、華ちゃんにはこれをつけていてほしくて」
そう言って、桃田さんが取り出したのは水色の紙袋。
私はこの紙袋を知っている。
桃田さんが私に初めてプレゼントをしてくれたネックレスと、一緒に買いに行った指輪だ。
別れた時に桃田さんに返したんだけど、今まで持ってくれていたんだね。
「もう一度つけてくれる?」
「はいっ!すごく嬉しいです」
そう答えると桃田さんは、ネックレスと指輪を私につけてくれた。
久しぶりに自分の指に戻ってきた指輪が嬉しくて、ずっと眺めていた。
どうしよう。
試着室のカーテンから顔だけ出して、店員さんに閉めてもらおうとした。
「どうしたの?」
私に真っ先に気づいたのは店員さんじゃなく、桃田さんだった。
「えっと、背中のチャックが…」
「俺が閉めてあげる」
えー!
桃田さんはカーテンの中へと入って来て、私に背中を向かせる。
そして、ゆっくりと背中のチャックを閉めてくれる。
私は微かに触れる桃田さんの指と、密室のこの状況にドキドキが止まらないよ。
それなのに、チャック閉め終えた桃田さんは首筋に唇を這わす。
「も、桃田さん」
「ごめん、すごく可愛いから抑えられない」
そんな事を言う桃田さんにこのままどうなってもいいかなって思わされた。
だけど、ここは試着室で、カーテンの向こうには店員さんがいる。
「桃田さん、早く出ないと店員さんが…」
「そうだね」
そう言って、桃田さんは私から離れてカーテンを開ける。
「すごくお似合いですね」
店員さんがそう言ってくれて、桃田さんはこのワンピースに合った上着と靴とバックを買ってくれた。
「桃田さん、こんなに沢山ありがとうございます」
車に乗るなり桃田さんにお礼を言う。
「アクセサリーも買っても良かったんだけど、華ちゃんにはこれをつけていてほしくて」
そう言って、桃田さんが取り出したのは水色の紙袋。
私はこの紙袋を知っている。
桃田さんが私に初めてプレゼントをしてくれたネックレスと、一緒に買いに行った指輪だ。
別れた時に桃田さんに返したんだけど、今まで持ってくれていたんだね。
「もう一度つけてくれる?」
「はいっ!すごく嬉しいです」
そう答えると桃田さんは、ネックレスと指輪を私につけてくれた。
久しぶりに自分の指に戻ってきた指輪が嬉しくて、ずっと眺めていた。