桃の華〜溺愛イケメン社長〜
私がルームウェアを借りに寝室に行ってる間に桃田さんはお風呂のお湯を溜めてくれていた。

桃田さん家のお風呂はジャグジー付きですごく気持ちいい。

お風呂からあがると、桃田さんに借りたルームウェアを着る。

「お風呂、ありがとうございます」

「俺のじゃ、やっぱり大きかったね」

ちょっと大きいけど、桃田さんの匂いに包まれてとても着心地が良い。

「今度、華ちゃんのルームウェアを買いに行こうか」

それって、また泊まりに来てもいいってことかな。

「おばあさんに電話しておいたよ」

「え?」

お風呂から出たらおばあちゃんに電話しようと思っていたのに。

「おばあちゃん何か言ってましたか?」

おばあちゃんには門限が10時だって言われていたの、泊まるだなんて許してもらえたとは思えない。

「おばあさんに嘘は言えないから、今日のことちゃんと話したよ」

おばあちゃん、すごく心配してるだろうな。
心配をかけたくはないのに、いつも心配かけてばかりだよね。

「そうしたら、俺の事を信用して華を任せるって言って下さった。俺、おじいさん同士が決めた相手としてじゃなくて、華ちゃんの彼氏として認められたのかな」

おばあちゃんは、桃田さんが私に優しくしてくれる事も、私を大切にしてくれる事も全部わかってくれている。

「おばあちゃんはずっと前から認めてくれてます」

私たちが一度別れて寄りを戻した時、すごく喜んでくれた。

「嬉しいな。じゃ、おばあさんからのお許しも出たことだから思う存分キスも出来るね」

「え?」

そう言って、桃田さんは私の前に立ちチュッとキスをする。

今日だけで3度目だ。
今夜はあと何度されるんだろう…。



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