強引な彼と恋のマジックドライビング
彼が学校で目立つのと同じくらい私も学校では目立っていた。

5名足らずしかいない女に、次から次へと他のクラスからも男が押し寄せ、食事や遊びの誘い、恋人になってほしいと下心丸出しで近づく男たちにうんざりだった。

だから気がつけば、私も彼のように無愛想でそっけない冷たい女になっていた。

ここに私がいる目的は整備士になるためで、私は兄に託されたのだ。

兄の夢だった父親の仕事、アメ車専門店の "タイガーモータース" を私が引き継ぐのだ。
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