強引な彼と恋のマジックドライビング
お兄ちゃんにどことなく似ていた香田くんは、本当に女の子にはそっけなくて、冷たくてにこりとすら愛想笑いひとつ浮かべない。
そんな姿は私によく似ていて、私が男だったらこんな感じだったのかもしれないと妙な親近感が次第にわくようになっていた。
けれども親しい男友達には、屈託のない少年のような笑顔を向けていて……。
その笑顔の先に自分がいたい…。
そんなことを望むようになっていた。
学校の帰り、一人きりで駅の改札をくぐろうとしていた香田くんを見かけたのは偶然だった。
気がつけば
「ねぇっ!」
と大声で彼を引き留めていた。
引き留められて、振り向いた彼の顔は、はじめて目を合わせたのにその目はとても冷たくて不機嫌そうだった。
そんな姿は私によく似ていて、私が男だったらこんな感じだったのかもしれないと妙な親近感が次第にわくようになっていた。
けれども親しい男友達には、屈託のない少年のような笑顔を向けていて……。
その笑顔の先に自分がいたい…。
そんなことを望むようになっていた。
学校の帰り、一人きりで駅の改札をくぐろうとしていた香田くんを見かけたのは偶然だった。
気がつけば
「ねぇっ!」
と大声で彼を引き留めていた。
引き留められて、振り向いた彼の顔は、はじめて目を合わせたのにその目はとても冷たくて不機嫌そうだった。