強引な彼と恋のマジックドライビング
無言でじっと私を睨んでいる彼に、自分から話しかけたくせに私も同じくらい冷たい目で長身の彼を見上げていた。

「……何…」

発せられた声もとても冷たいものだった。私はもう一度目に力をこめて

「香田くんは、1度も目があったことないけど、私に全く興味ないよね?」

私の言葉にぴくりと片眉をあげてさらに険しい顔をした彼に、自分が発した言葉の意味にハッとする。

今の発言は、まるで彼に相手にされていないことを怒っている…そんな風にとれてしまうもの言いだ。

案の定、更なる冷たくて鋭い視線で私を睨み付けると

「俺、アンタには興味もないし、女とどうこうしたくて学校来てるんじゃないから」

そういい放ち、私にもう話は終わりだとばかりに背中を向けて改札口を通り抜けようとした。

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