藍色の夜

むぅ...。

そんなド正論なこと言われたら何も返せないじゃないか。

「...そうですね〜、確かに〜、私が悪かったです、すみませんでした。」

「え、何、なんか怒ってんの?俺なんかした?」

私の不機嫌な声色を察した彼は、焦ったように問う。

ほら...、もう、だから、...そういうのが駄目なんだって。

「別に?」

意図して出した私の素っ気ない声に、彼は困ったように「え〜...」と零す。
< 4 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop