藍色の夜
一見、彼は冷たい人のように感じるかもしれない。でも実際そんなことは全然無くて。
確かに少しくらいは惚れた者フィルターがかかっちゃってるかもしれないけど、彼は本当はとても優しい人なのだ。
まず、人の感情の機微に敏感で、さらにそれを気遣うことが出来る。
特に私なんて、大分面倒な性格をしているにも関わらず、彼は「お前が面倒なのくらい今更だろ。気にしてたってしょうがねぇよ。」なんて、当たり前のように流してくれた。
下手に「面倒じゃない」とか否定されるよりもずっと信頼できて、だからこそ...私は彼のそんなところに何度も救われたのだ。