藍色の夜
それに、今だって。
自分がどれだけ疲れてても、私が何かに怒ってると気づいた瞬間(勘違いだけれど)、豹変した。
それはもちろん、保身の意味もあるのだろうけど。
心配しているような声が受話器越しでも伝わってくるから。
「(やっぱり...好き、だなぁ。)」
そこまで考えて恥ずかしくなって、誰も見てないのに俯いたりして。
彼の、「なんかしたなら謝る。」という声が頭にジンジン響いて。
やめたくない、やめる必要なんてやっぱりないんじゃないか、そんな思いが自分の中で湧き出してくる。