【完結】その口止め料は高すぎますっ
「そうだったんですね」
自然と声のトーンが上がる。共通の話題が見つかると、やっぱり嬉しくなってしまう。
「だから牧瀬さんが適任だと思った」
「わたしが、ですか?」
「ときどき仕事で顔を合わせるくらいだったけど、いつもセンスがいいと思ってた。オフィス用のナチュラルメイクだけど、アイシャドウとアイラインの色で遊んだり、リップとチークの色を合わせたり服の色とリンクさせてたり、よく考えてるなって」
「あれこれ組み合わせを考えるのが、趣味みたいなもので」
まさか気づいて目を止めてくれていたひとがいたなんて。
「俺のコレクションはちょっとしたものだと思うけど。よかったら見る?」
こくこくとうなずく。コスメ好きの血が騒いでしまう。
小原さんが仕事場にしているという部屋に入れてくれた。
中央にデスクが据えられ、壁には大小様々な棚が並んでいた。
自然と声のトーンが上がる。共通の話題が見つかると、やっぱり嬉しくなってしまう。
「だから牧瀬さんが適任だと思った」
「わたしが、ですか?」
「ときどき仕事で顔を合わせるくらいだったけど、いつもセンスがいいと思ってた。オフィス用のナチュラルメイクだけど、アイシャドウとアイラインの色で遊んだり、リップとチークの色を合わせたり服の色とリンクさせてたり、よく考えてるなって」
「あれこれ組み合わせを考えるのが、趣味みたいなもので」
まさか気づいて目を止めてくれていたひとがいたなんて。
「俺のコレクションはちょっとしたものだと思うけど。よかったら見る?」
こくこくとうなずく。コスメ好きの血が騒いでしまう。
小原さんが仕事場にしているという部屋に入れてくれた。
中央にデスクが据えられ、壁には大小様々な棚が並んでいた。