【完結】その口止め料は高すぎますっ
第2章/かりそめの日々
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平日の朝は時間との戦いだ。どこにいてもそれは変わらない。
かりそめの婚約者の家に居候して、わたしは初めての朝を迎えた。
昨夜、お互いの朝の起床時間や家を出る時間、平日の帰宅時間や今週の予定など、日常生活についての打ち合わせはしてあった。
どうしても女性のほうが身支度に時間がかかる、ということも小原さんは理解してくれていた。
「ええっと、わたしは朝起きて顔を洗って、着替えをしてご飯を食べてからメイクをします。髪とメイクで20〜30分くらいかかってしまって。洗面所を占領してしまうと思うんですけど…」
「男は洗顔と髭剃りくらいだから、それは問題ない。朝食はなるべく一緒にとるようにしたい」
「簡単なものでよければ、わたし作ります」
話しながら、業務の打ち合わせみたいだなとちょっと思った。
ある意味、これはわたしがこなさなければいけない任務だから。
平日の朝は時間との戦いだ。どこにいてもそれは変わらない。
かりそめの婚約者の家に居候して、わたしは初めての朝を迎えた。
昨夜、お互いの朝の起床時間や家を出る時間、平日の帰宅時間や今週の予定など、日常生活についての打ち合わせはしてあった。
どうしても女性のほうが身支度に時間がかかる、ということも小原さんは理解してくれていた。
「ええっと、わたしは朝起きて顔を洗って、着替えをしてご飯を食べてからメイクをします。髪とメイクで20〜30分くらいかかってしまって。洗面所を占領してしまうと思うんですけど…」
「男は洗顔と髭剃りくらいだから、それは問題ない。朝食はなるべく一緒にとるようにしたい」
「簡単なものでよければ、わたし作ります」
話しながら、業務の打ち合わせみたいだなとちょっと思った。
ある意味、これはわたしがこなさなければいけない任務だから。