【完結】その口止め料は高すぎますっ
その週には、二つ予定があった。
水曜日が直斗さんのお父様の手術の日で、日曜日が莉子と坂本先輩の結婚式だ。
お父様の手術には、直斗さんも仕事をやりくりして病院で付きそうという。
「手術の間は、家族の誰かが付いていないといけない決まりなんだ。お袋一人だと、食事にも行けないから二人はいないとな。兄貴は遠方だし」
わたしには祈ることしかできないけれど。
日曜日の結婚式は何ヶ月も前から決まっていた予定なので、そこは割り切って参加することにして。直斗さんのお父様のお見舞いは土曜日にすることにした。
「結婚式の二次会には参加するの?」
と彼に訊かれる。
「それがなりゆきで」正直に答える。
「いまのところ挙式と披露宴だけに出席する予定なんですけど。久しぶりに会う友達とかもいるから、流れでお茶したりするかもしれません」
「ごゆっくり」
かるく肩をすくめて直斗さんがつぶやいた。
自然に伝えられてるといいんだけど。込み入った事情まで説明する必要はないだろう。
水曜日が直斗さんのお父様の手術の日で、日曜日が莉子と坂本先輩の結婚式だ。
お父様の手術には、直斗さんも仕事をやりくりして病院で付きそうという。
「手術の間は、家族の誰かが付いていないといけない決まりなんだ。お袋一人だと、食事にも行けないから二人はいないとな。兄貴は遠方だし」
わたしには祈ることしかできないけれど。
日曜日の結婚式は何ヶ月も前から決まっていた予定なので、そこは割り切って参加することにして。直斗さんのお父様のお見舞いは土曜日にすることにした。
「結婚式の二次会には参加するの?」
と彼に訊かれる。
「それがなりゆきで」正直に答える。
「いまのところ挙式と披露宴だけに出席する予定なんですけど。久しぶりに会う友達とかもいるから、流れでお茶したりするかもしれません」
「ごゆっくり」
かるく肩をすくめて直斗さんがつぶやいた。
自然に伝えられてるといいんだけど。込み入った事情まで説明する必要はないだろう。